継続は力なり
10月1日(日)
小雨降る朝を迎えました。今日から10月に突入です。市内小学生新人ソフトボール大会で箒根JSBCのキャプテンのRさんが選手宣誓をすると聞き、黒磯河畔公園へ行きました。
雨の影響で日程が1時間遅れとなりましたが、開会式が始まりました。Rさんの選手宣誓も堂々とよどみなく行うことができて、大変立派でした。
他のチームとは比較にならないほどの大応援団が試合を見守りました。新しく監督になったTさんの緊張と気合いが手に取るように伝わってきます。沢山のお父さん達がノックをしたり技術指導をしたりするなど、まさに総力をあげての臨戦態勢です。選手一人にコーチが一人ついているのかと思うほど恵まれた環境にいる子供たちは、本当に幸せだと思います。
かつて自分が中学校のソフトボール部監督時代、出だしはいつもどん底からの出発でした。打てない、走れない、守れないと三拍子そろった弱小チームを預かり、2年以内で勝てるチームに育てなければならないという責任がありました。そうした状況を常に救ってくれたのは、監督を信じて力を貸して下さった保護者の方々でした。
ある学校では異動して初めてのソフト部総会で、「せっかく先生が来てくれたんだから、部費をあげよう!」と年間6000円だったところを20000円に突如増額したお父さん達がいました。それを引き留めると、「牛を一頭売ればなんてことないさ。どうせ普段飲んでいるんだから、その分1回減らせばいいよ。」と笑っていました。「先生、何がほしい?」と聞かれて、「ピッチャーのための雨天練習場ですかね・・・。」と冗談で答えたら、翌週の週末に大型重機を持ってきて頑丈なビニールハウスの雨天練習場を作ってくれました。地区大会初戦敗退の実績を持つチームでしたが、2年後には県大会決勝戦で戦えるまでに力を伸ばしていました。
他の学校ではライオンズ杯というシードを賭けた地区大会で負け続け、最下位になったことがありました。その時は自分一人のノックでは追いつかないと判断し、お父さん達に救援を依頼したところ、週末には部員数と同数のお父さん達がやって来て100本ノックを手伝ってくれるようになりました。その結果、1年後の最後の大会では県大会3位という結果を手にすることができました。
夢を叶えるためには、監督と保護者と子供たちが心を合わせて努力を継続することが何より大切です。その過程では山あり谷ありの日々を過ごすことになります。その苦労をみんなで乗り越えた時に初めて、夢見た世界を目にすることができるのだと思います。
「継続は力なり」と言います。目下、向かうところ敵なし・・・・と思えるような好スタートをきった箒根JSBCですが、慢心せずにコツコツと努力を積み重ね、先輩達から引き継いだ夢をいつか叶えてほしいと願っています。